焼酎のつくられ方
焼酎ってどうつくっているかはそこまで知られてはいないと思います。お店に並んでいるのだけ見ると生産工場があってそこで作っているのではと思うかもしれませんが、焼酎は日本酒と同じように人の精魂込めたお酒なのです。
麹によって焼酎の味が変わる
焼酎は、麹によって米や芋などの原料に含まれるでんぷんを糖質に分解し、発酵させることによってアルコール分を作り出す。また、雑菌の繁殖や腐敗を防ぐクエン酸を作る…
酵母菌がうまい焼酎の下地をつくる
焼酎造りにおいては、酵母菌も重要な役割を果たしている。麹菌が作った糖質をアルコールに分解するのが酵母菌の作用だが、酵母菌単独では有効に働くことができない…
大量生産を可能にした連続式蒸留
サワーや酎ハイに用いられる甲類焼酎は、アルコール含有物を連続式蒸留機で蒸留したものを、水でアルコール度数36度未満に薄めることで造られる。甲類焼酎は連続式…
昔ながらの単式蒸留
原料の風味や香りを色濃く残し、銘柄ごとに異なった味わいがあるのが乙類焼酎。乙類焼酎は、アルコール含有物を単式蒸留器で蒸留し、水でアルコール度数45度未満に…
飲みやすい焼酎を作る減圧蒸留
単式蒸留方式のうち、減圧蒸留は比較的近年に登場した方法だ。気圧が下がると水の沸点も下がるが、減圧蒸留ではこれを利用している。常圧蒸留では醪は90℃程度で…
原料の香りを残す常圧蒸留
軽快でクセのない飲み口の焼酎を造る減圧蒸留に対し、昔から行われているのが常圧蒸留だ。常圧蒸留は、醪に高温の蒸気を当てて90~100℃に沸騰させ、アルコール…
貯蔵方法と貯蔵年数の違いが風味にあらわれる
蒸留してできた焼酎は、すぐには出荷されない。蒸留直後の焼酎は、酒質が安定しておらず、おいしい焼酎になっていないからだ。そのため、蒸留後は一定期間貯蔵し、酒…
ブレンドによって原酒がより風味豊かに
蒸留・貯蔵の過程を経た焼酎の原酒は、そのまま商品にはならない。銘柄ごとに数種類の原酒をブレンドし、銘柄にふさわしい味と風味に仕上げるのだ。ブレンド作業では、…