番外編・焼酎を引き立てる酒器

おいしく食べ、おいしく飲むために、多くの人がさまざまなこだわりを持っている。料理を盛り付ける皿や、場所の雰囲気にこだわる人がいるように、酒器にこだわりを持つ人も多い。昔から焼酎に慣れ親しんできた焼酎生産圏である九州・沖縄地方では、焼酎の味の追求とともに、より美味しく焼酎を味わえるような酒器の追求にも力を注いできた。独創的な酒器の数々から、その土地ならではの焼酎文化が感じられる。

泡盛を詰める瓶にもたくさんの種類がある

泡盛にまつわる酒器の数は非常に豊富だ。たとえば、嘉瓶（ユシビン）は、琉球王朝時代、上流階級の人々が祝い事の際に、泡盛を詰めて贈った瓶だ。この「ゆし」はめでたいことを意味する「かりゆし」に由来する。

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